1.  本6日(現地時間5日),ニューヨークで行われた国連総会本会議において,我が国が提出した核兵器廃絶決議案(「核兵器の全面的廃絶に向けた新たな決意の下での共同行動」)が,162か国の支持を得て採択されました。
    2.  この決議案は11月2日(現地時間1日)に国連総会第一委員会で採択されたものと同一であり,2020年に開催されるNPT(核兵器不拡散条約)運用検討会議を見据え,核軍縮・不拡散体制の礎石であるNPTの維持・強化の重要性を強調しています。また,本年3月の「核軍縮の実質的な進展のための賢人会議」の提言を踏まえ,国際的な安全保障環境を改善しつつ核軍縮の進展を図り,核兵器のない世界を追求することや,国際社会における橋渡しや対話の重要性を強調しています。
    3.  本年の決議案は,国際的に厳しい現下の安全保障環境においても,核兵器のない世界に向け,国際社会が一致して取り組むことができる共通の基盤を形成していくことを目指すものであり,本年の決議案は,核兵器国や核兵器禁止条約を支持する国を含め,様々な立場の多くの国々の支持を得て採択されました。
    4.  我が国としては,引き続き,核兵器のない世界の実現に向けて一歩ずつ着実に前進すべく,粘り強く努力を重ねていく考えです。

     [参考1]国連総会本会議における我が国決議案の採択結果
     賛成:162
     反対:4(中国,北朝鮮,ロシア,シリア)
     棄権:23

     [参考2]国連総会第一委員会における我が国決議案の採択結果
     賛成:160(69か国の共同提案国を含む)
     反対:4(中国,北朝鮮,ロシア,シリア)
     棄権:24