人権啓発資料法務大臣表彰は,人権思想の普及高揚と基本的人権の擁護の促進を図り,地方公共団体における今後の啓発活動をより一層充実させることを目的に,地方公共団体が作成する人権に関する啓発資料について,表彰するものです。

平成28年度人権啓発資料法務大臣表彰受賞作品が決定しました!

 平成27年度に全国の地方公共団体が作成した人権啓発資料から,1,388点の作品の応募があり,最優秀賞及び優秀賞が決定しました。

【最優秀賞 出版物】


あいサポート運動 ハンドブック 障がいを知り,共に生きる

<タイトル>
あいサポート運動 ハンドブック 障がいを知り,共に生きる
<制作者>
鳥取県

■受賞理由
 平成28年4月から施行された障害者差別解消法で求められている「合理的配慮」等を踏まえて分かりやすく解説しています。また,様々な障害の特性が説明されているため,障害への理解を深めることができ,具体的事例を紹介することによって,きめ細やかな対応方法を考えてもらおうとする実用的なハンドブックに仕上がっています。
 さらに,視覚に障害のある方も活用できるよう音声コードを採用していることも評価できます。本冊子は,県が進めている運動とタイアップし,同じテーマで制作されたDVDと併せて活用することで啓発効果を上げることができる優れた教材です。

■問い合せ先
鳥取県福祉保健部障がい福祉課
所在地:〒680-8570 鳥取県鳥取市東町一丁目220
電 話:0857-26-7679

【優秀賞 ポスター部門】


私は,「この人!」と思った。家族は,「どこの人?」と言った。

<タイトル>
  私は,
  「この人!」
  と思った。
  家族は,
  「どこの人?」
  と言った。
<制作者>
  香川県

■受賞理由
 短いキャッチフレーズで,意識のすれ違いを切り取り,笑顔の女性が幸せになるようにとの思いが込められたビジュアルを配したデザインは,ポスターの特性を生かしたメッセージ力のある作品となっています。結婚を通して無意識の差別を気付かせる意図が十分表現されており,同和問題の啓発ポスターとして秀逸なものとなっています。

■問い合せ先
香川県総務部人権・同和政策課
所在地:〒760-8570 香川県高松市番町四丁目1番10号
電 話:087-832-3203

【優秀賞 出版物部門】


京都ユニバーサルデザイン おもてなし手帖 多様なお客様をお迎えするためのヒント集

<タイトル>
京都ユニバーサルデザイン おもてなし手帖 多様なお客様をお迎えするためのヒント集
<制作者>
  京都府

■受賞理由
 高齢者や障害者,外国からの旅行客への対応を念頭に,きめ細かなおもてなしを人権という視点から深めるという切り口が斬新であり,観光都市京都の伝統を生かしつつ,時代のニーズを見据えたタイムリーな内容となっています。具体的事例を多く採り上げ,説明も丁寧で分かりやすく,デザイン,レイアウトもシンプルで,読みやすく工夫されており,京都ならではのおもてなしの心に満ちた啓発冊子です。

■問い合せ先
京都府健康福祉部福祉・援護課
所在地:〒602-8570 京都市上京区下立売通新町西入藪内町
電 話:075-414-4569

【優秀賞 新聞広告部門】


消せない言葉は見えない凶器。その言葉,本当に送信してもいいのですか?

<タイトル>
消せない言葉は見えない凶器。
  その言葉,本当に送信してもいいのですか?
<制作者>
  香川県

■受賞理由
 インターネット上に掲出された表現・内容はいつまでも残ってしまうことの残酷さ,軽い気持ちで使った言葉が人を深く傷つけることがあるということを,本質を突いた短いキャッチフレーズで鋭く伝えています。ビジュアル面でも空白の部分が効果的で,読ませるという新聞広告を逆手にとった作りとなっており,メッセージ性の高い新聞広告です。

■問い合せ先
香川県総務部人権・同和政策課
所在地:〒760-8570 香川県高松市番町四丁目1番10号
電 話:087-832-3203

【優秀賞 映像作品部門】


光射す空へ

<タイトル>
光射す空へ
<制作者>
  北九州市

■受賞理由
 若年性認知症,LGBTといった今日的なテーマを取り上げつつ,同和問題についても考えさせる構成のアニメーション作品。3つのテーマがアニメーションの特性を生かして無理なく自然に展開されており,よくできたストーリーとなっています。それぞれの課題についての基礎知識が自然に学べる,啓発効果の高い作品です。

■問い合せ先
北九州市保健福祉局人権推進センター人権文化推進課
所在地:〒803-0814 福岡県北九州市小倉北区大手町11-4 大手町ビル8F
電 話:093-562-5010