再犯防止シンポジウムチラシ

 平成28年10月29日(土),「再犯防止シンポジウム2016 少年の立ち直りのために ~地域とつながり 地域につなげる~」を開催しました。
 会場となった有楽町朝日ホールには,約450名の参加者が集い,非行のある少年少女たちが立ち直りを目指すに当たって,地域社会として何ができるのかを共に考えました。
 
※ 再犯防止シンポジウムは,平成27年度から,法務省と(株)小学館集英社プロダクションが共同で企画しているものであり,再犯・再非行を防止するため,矯正施設でどのような取組がなされ,今後どのような課題があるのかを,社会の皆様と共に考えることを目指しています。
 平成27年度は「女子刑務所問題を考える ~共に生きる社会をめざして~」をテーマとしましたが,第2回である本年度は少年非行をテーマに取り上げました。

イベントの様子

開会挨拶

 冒頭,金田勝年法務大臣から,非行のある少年の立ち直りのためには地域社会の支援が是非とも必要であるとの,熱のこもったメッセージが伝えられました。

金田勝年法務大臣からの開会挨拶

講演・解説

 まず,作家・僧侶の家田荘子氏からの講演「ティーンからのメッセージ ~取材現場から~」があり,女子少年院での取材活動を通じて得られた在院者が抱える辛い体験や,彼女たちの思いを伝えていただきました。
 続いて,再非行防止サポートセンター愛知理事長の髙坂朝人氏からの講演「自分と未来は変えられる」があり,御自身が少年院出院者であり,その後立ち直り支援を続けられている立場から,必要な支援とは何かについて,お話をいただきました。
 その後,法務省富山聡矯正局長から,「円滑な社会復帰に向けた少年院・少年鑑別所の取組」について解説を行いました。

  • 家田荘子氏

  • 髙坂朝人氏

パネルディスカッション

 「少年の立ち直りに向けて」と題するパネルディスカッションでは,パネリストとして,講演者である家田荘子氏,髙坂朝人氏に加え,福岡県協力雇用主会会長の野口義弘氏,NPO法人対話の会理事長・弁護士の山田由紀子氏,駒澤大学教授の伊藤茂樹氏,愛光女子学園長の金子陽子氏をお招きし,法務省矯正局少年矯正課の木村敦課長のコーディネートの下,非行少年の立ち直りのきっかけと支援の在り方について,討議を行いました。

パネルディスカッションの様子

ビデオメッセージ~閉会

 お笑いタレントのゴルゴ松本氏,Jリーグチェアマンの村井満氏から,社会全体で非行少年の立ち直りに向けた支援を行うことが必要であるとのビデオメッセージをいただいた後,(株)小学館集英社プロダクションの都築伸一郎取締役社長から閉会の挨拶があり,シンポジウムの全日程を終了しました。

  • ゴルゴ松本氏

  • 村井満氏

都築伸一郎社長からの閉会挨拶

 本シンポジウムには,少年たちが社会復帰後お世話になる更生保護関係者や協力雇用主の皆様をはじめ,少年たちの立ち直り支援に関心の高い方々の御参加をいただきました。施設内から社会内へ,切れ目なく支援を続けること,温かい目で少年たちを見守り,声を掛け,話に耳を傾けることの大切さについて,改めて認識したシンポジウムとなりました。

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