平成28年11月7日(月),金田法務大臣は,赤十字国際委員会(ICRC)ペーター・マウラー総裁の表敬訪問を受けました。概要は以下のとおりです。

握手する金田大臣とマウラー総裁

 冒頭,金田法務大臣から,ICRCが世界で最も歴史のある人道支援組織であること,また,タイやフィリピン等の刑務所の環境改善に取り組まれていることに敬意を表された上で,我が国が主唱して設立された「アジア矯正建築実務者会議(ACCFA)」に継続して参加・支援していただいていることについて御礼を述べられました。
 次に,マウラー総裁から,ICRCが使命として行っている2つの大きな事業,つまり,国際人道法を世界各国に普及・促進すること,及び,移民の収容所や刑務所といった収容施設等の環境改善活動について説明がありました。そして,特に後者について,法務省と更なる協力関係を構築していきたい旨述べられました。

意見交換を行う金田大臣とマウラー総裁

 金田法務大臣からは,収容施設の改善については,当省でも種々の取組を行っているところ,今後も引き続き協力をお願いしたいと述べられました。
 最後に,金田法務大臣から,2020年に我が国で開催することが決まっている「第14回国連犯罪防止刑事司法会議(通称:コングレス)」に,総裁自らお越しいただくとともに,ICRCとしてサイドイベントなどに協力していただきたい旨述べられ,これに対してマウラー総裁からは,ぜひ後押しさせていただきたい,との力強いお言葉をいただきました。