アジア矯正建築会議(ACCFA)の会議の概要について説明します。

経緯

 大臣官房施設課では,タイ王国シリントン少年院整備事業(無償資金援助協力)をきっかけに,20年以上にわたり,施設整備等を中心とした政策助言のアドバイザーとして職員をタイ王国へ継続的に派遣するなど,同国法務省との協力関係を築き,同国の矯正建築分野における技術水準の向上に貢献してきました。

  このようなタイ王国の技術向上への貢献を,更にアジア諸国の技術向上への貢献に広げるため,矯正建築分野における最新技術の情報共有や技術協力を図ることを目的とした国際会議の設立をタイ王国に提案し,アジア矯正建築会議(Asian Conference of Correctional Facilities Architects and Planners:ACCFA)を設立しました。

 この会議は,平成22年及び平成23年における日タイ両国間での準備会の開催を経て,平成24年1月,記念すべき第1回会議が東京で開催されたのを皮切りに,毎年,アジア各国において開催されています。

  我が国は,平成29年11月までは理事長国として,それ以降は理事国として,会議の運営について中心的・主導的な役割を果たしています。

  平成29年度には,ACCFAの趣旨や意義を的確に理解していただけるよう,その和訳名を,「アジア矯正建築実務者会議」から「アジア矯正建築会議」に変更いたしました。

第7回アジア矯正建築会議(ACCFA)


第7回アジア矯正建築会議(ACCFA)の様子

1 開催場所
  スリランカ(コロンボ)

2 参加国等(順不同)
  日本,タイ王国,マレーシア,大韓民国,フィリピン共和国,インドネシア共和国,カンボジア王国,ミャンマー連邦共和国,バングラデシュ人民共和国,スリランカ民主社会主義共和国,パプアニューギニア独立国,フィジー共和国,モルディブ共和国,UNAFEI(国連アジア極東犯罪防止研修所),TIJ(タイ法務研究所),ICRC(赤十字国際委員会),KMUTT(キングモンクット工科大学トンブリー校)

3 日程
  平成30年3月12日~同月16日

4 主な議題
  矯正施設に関する現状と課題
  建物の維持保全や廃棄物処理に関する手法向上による刑務所運営経費の削減
  国際的なルールを満たし,かつ効果的・効率的・安全な矯正施設の設計
  適切なセキュリティレベルの矯正施設を整備することによる,運営経費の削減と効果的な更正プログラムの促進
  新しい矯正施設の設計における企画者・設計者と様々な関係者の協力及び協働


第7回開催国スリランカが作成したロゴ

この記事に関する問い合わせ先

法務省大臣官房施設課技術企画室(国際協力担当)
〒100-8977 東京都千代田区霞が関1-1-1
電話:03-3580-4111(代表)