平成29年9月22日(金),上川法務大臣は,ウィリアム・F・ハガティ駐日米国大使の表敬を受けました。概要は以下のとおりです。

ハガティ大使と握手される上川法務大臣

 冒頭,上川大臣は,ハガティ大使の着任と来省を歓迎するとともに,今後も日米両国が「民主主義」「自由」「人権の尊重」「法の支配」といった基本的な価値観を共有しつつ,司法分野を含む様々な分野において,協力・連携を拡充していきたい旨述べられました。また,2020年4月に京都で開催される国連犯罪防止・刑事司法会議(コングレス)への参加を呼びかけました。
 これに対し,ハガティ大使は,日米両国の関係はかつてないほど緊密になっているところ,犯罪防止,情報共有,入国手続きなどの司法分野を含め,緊密なパートナーシップや同盟関係をさらに強化していきたいと述べられました。

ハガティ大使と会談する上川法務大臣

 さらに上川大臣から,前国会において成立したテロ等準備罪の新設を含む改正組織的犯罪処罰法が本年7月11日に施行され,同日に国際組織犯罪防止条約を締結したことを踏まえ,これから同法の執行・運用を適切に行うとともに,国民の皆様に十分理解していただけるよう臨む所存であることに加え,同法の新設過程において,米国から特に運用における実情について情報を頂くなどの多大なる支援を頂いたことに対して感謝を述べられました。
 これに対し,ハガティ大使からは,残念ながらテロのリスクは日々高まっており,サイバーテロといった新たな手法も出ている中で,犯罪組織や犯罪を行う者たちの一歩先を行くために協力したいとの言及がありました。