水産庁
さけ・ます類と人との関わりや未来を見定め、各国が協力してさけ・ます類の保存管理と持続的利用を支える研究や技術開発を推進する国際プロジェクト「国際サーモン年」が動き出します。
1.概要
(1)海洋を大回遊して生まれた川に帰ってくるさけ・ます類は、多様な生態系の担い手であり、漁業、食料や文化的資源として、日本を始め多くの国々の人々と深く関わってきました。
しかし、最近、温暖化など環境変動が生じる中、日本産さけの回帰数は大きく減少しています。さけ・ます類と人との関わりや将来を考え、さけ・ます類の保存管理と持続的利用を支える研究や技術開発を推進するため、国際機関(NPAFC(北太平洋溯河性魚類委員会)・NASCO(北大西洋サケ保全機構))とその加盟国が2019年を「国際サーモン年」(International Year of the salmon : IYS)と定め、本年秋から関連イベントが開催されます。
(2)国際サーモン年は、国際機関のNPAFCとNASCOが中心となって立ち上げた国際プロジェクトです。我が国は、NPAFCの加盟国であり、水産庁と国立研究開発法人水産研究・教育機構が連携して国内での活動を推進していきます。
2.今後の主な関連行事予定
開催日 | 場所 | 内容 |
2018年10月11日 | カナダ・バンクーバー | 「国際サーモン年」オープニングイベント |
2018年10月13日 | JR札幌駅前広場(北海道札幌市) | 北海道定置漁業協会 秋さけ祭 |
2018年11月11日 | サケのふるさと千歳水族館(北海道千歳市) | サケのふるさと千歳水族館 サケの日イベント |
2018年12月1-2日 | 函館市国際水産・海洋総合研究センター (北海道函館市) |
第12回サケ学研究会「サケの価値の多様性を考える」 |
2019年5月18-20日 | 米国・ポートランド | 第2回NPAFC-IYSワークショップ |
3.その他
詳細は、以下のホームページを御覧ください。
http://hnf.fra.affrc.go.jp/iys/index.html
(水産研究・教育機構「国際サーモン年」ホームページ)
https://yearofthesalmon.org/
(「国際サーモン年」ホームページ)
(参考)
NPAFC(北太平洋溯河性魚類委員会):北緯33度以北の北太平洋の公海における溯河性魚類の保存を目的として設立された国際機関。加盟国は、カナダ、日本、韓国、ロシア及び米国の5ヵ国。
NASCO(北大西洋サケ保全機構):北大西洋における大西洋さけの保存・管理を目的として設立された国際機関。加盟国・地域は、カナダ、デンマーク、EU、ノルウェー、ロシア及び米国の6ヵ国・地域。
お問合せ先
資源管理部国際課
担当者:岩田、石川
代表:03-3502-8111(内線6744)
ダイヤルイン:03-3502-8453
FAX番号:03-3504-2649