1.  本8日午後5時45分から約15分間,河野太郎外務大臣は,APECビジネス諮問委員会(ABAC)日本委員による表敬を受けたところ,概要は以下のとおりです。

    1. 冒頭,大宮英明委員(三菱重工業取締役会長)から,河野大臣に対し,ABACによる2018年「APEC首脳への提言書」が手交されました。大宮会長は,本提言書は,本年のABACのテーマ「デジタル化とイノベーション」をテーマに取りまとめ,(1)多角的貿易体制の支持,(2)グローバル化の恩恵が広く行き渡ること,(3)デジタル時代に対応した政策の整備が主要なメッセージである旨述べました。
    2. これに対し,河野大臣から,委員の貢献に謝意を表するとともに,提言を真摯に受け止めたい,本年のAPEC閣僚会議では,日本は自由貿易の旗振り役として,自由かつ公正で,ルールに基づく貿易の意義や多角的貿易体制の維持・機能強化の重要性を強く訴えたい旨述べました。

     [参考]APECビジネス諮問委員会(APEC Business Advisory Council(ABAC))

    • (1)ABACは,1996年に設立されたAPEC唯一の公式諮問団体。APEC参加国・地域の首脳から指名されたビジネス界の代表が委員として活動(各国・地域最大3名)。
    • (2)ABACは,ビジネス界が重視する課題をAPECへ助言することが期待されており,毎年のAPEC首脳会議に向けて提言を提出する他,首脳会議の際に,APEC首脳と直接対話を行う。
    • (3)日本委員は以下のとおり(就任順)。
    大宮 英明 三菱重工業株式会社取締役会長
    髙橋 規 三井物産株式会社顧問
    林 信秀 株式会社みずほ銀行取締役会長
    長谷川 浩司 三菱重工業株式会社特別顧問(代理委員)