1.  11月15日,シンガポールにおいて,高級事務レベルによるインド太平洋地域に関する日米豪印協議が実施されました。
    2.  四か国は,全ての国が主権を有し,強固で,繁栄するインド太平洋地域を実現するために,同地域においてルールに基づく秩序を維持し強化するという共通のコミットメントを再確認しました。四か国は,国際法の普遍的な尊重,航行・上空飛行の自由及び持続可能な開発を促進する,自由で開かれ,包摂的なインド太平洋地域に対する共通の支持に基づく,四か国の相互補完的なビジョンを強調しました。
    3.  四か国は,持続可能な開発,連結性及び良い統治を含む共通の目標に焦点を当てました。四か国は,ルールに基づく秩序を強化するに当たっての良い統治の重要性を強調するとともに,海洋,テロ対策,不拡散及びサイバー問題に関する協力を通じたものを含む地域の安全保障を強化する取組を検討しました。四か国は,地域の全ての潜在能力を活用し,開放性,透明性,経済性,債務持続可能性といった国際スタンダードに則った質の高いインフラ整備を促進する,幅広い経済発展を支援することにコミットしました。
    4.  四か国は,ASEANの中心性とASEAN主導の地域枠組みに対する強固な支持を再確認するとともに,環インド洋連合(IORA)や太平洋諸島フォーラム(PIF)のような,その他の地域機構に対する支持を再確認しました。四か国は,多様で平和で繁栄した地域を支援するために,全ての関心を有する国・機関と調整し,協力することの重要性を強調しました。
    5.  四か国は,スリランカやモルディブを含む地域情勢についても意見交換を行いました。
    6.  四か国は,インド太平洋に関する関与と取組について定期的に協議を行うことに対する期待を表明しました。