平成30年11月9日
農林水産省


平成30年北海道胆振東部地震により被災した、北海道勇払(ゆうふつ)郡厚真(あつま)町、むかわ町、安平(あびら)町及び夕張市における農業用施設について、4地区の直轄災害復旧事業により復旧することとしています。
このうち、勇払東部(ゆうふつとうぶ)地区において、本日から工事着工しましたのでお知らせします。

概要

平成30年北海道胆振東部地震により、北海道勇払郡厚真町、むかわ町、安平町及び夕張市におけるダムや用水路等が被災し、農業用水の確保に支障が生じていることから、早期復旧及び早期営農再開のため、4地区の直轄災害復旧事業により復旧することとしています。このうち、勇払東部地区において、本日から工事着工しました。

1.勇払東部地区

(1) 被災概要:ダム周辺の山林斜面が崩壊し、土砂が余水吐(よすいばき)や貯水池に流入したことにより、損傷や土砂堆積等が生じました。また、頭首工、用水機場及び用水路については、地震の揺れ等によって損傷が生じました。

(2) 関係市町:勇払郡厚真町

(3) 対象施設:厚真ダム、頭首工2箇所、用水機場1箇所、用水路18.2km

(4) 事業費:約410億円(全体)、約35億円(H30年度)

(5) 予定工期:平成30~35年度

*厚真ダムについては、9月12日から直轄災害復旧事業の緊急応急工事を実施しています。

2.新鵡川(しんむかわ)地区

(1) 被災概要:用水路及び排水路において、護岸ブロックの損傷、近傍斜面の崩壊土砂の流入による断面の閉そくや損傷が生じました。

(2) 関係市町:勇払郡むかわ町

(3) 対象施設:用水路9.6km、排水路0.1km

(4) 事業費:約43億円(全体)、約16億円(H30年度)

(5) 予定工期:平成30~31年度

3.早来(はやきた)地区

(1) 被災概要:ダム貯水池周辺の山林斜面が崩壊し、土砂が貯水池に流入するとともに、ダム堤体の損傷が生じました。

(2) 関係市町:勇払郡安平町

(3) 対象施設:瑞穂(みずほ)ダム

(4) 事業費:約32億円(全体)、約2.8億円(H30年度)

(5) 予定工期:平成30~32年度

4.道央用水(どうおうようすい)地区

(1) 被災概要:ダム貯水池法面が崩壊するとともに、ダム管理用道路においては、地すべりによる損傷が生じました。

(2) 関係市町:北海道夕張市

(3) 対象施設:夕張シューパロダム

(4) 事業費:約0.3億円(全体)、約0.2億円(H30年度)

(5) 予定工期:平成30~31年度

5.参考

平成30年9月12日付けプレスリリース「直轄災害復旧事業「勇払東部地区」の着手について」
http://www.maff.go.jp/j/press/nousin/bousai/180912.html

(直轄災害復旧事業)
国が実施する土地改良事業により造成された、農業用施設(ダム、頭首工、用・排水機場、水路、農道、橋梁等)の災害復旧を、国の直轄事業として実施するもの。

*事業費(全体)については、今後の調査設計により変動する場合があります。

〈添付資料〉
直轄災害復旧事業地区における被害状況(PDF : 406KB)

お問合せ先

農村振興局整備部防災課

担当者:広域災害対策班 小泉、北出
代表:03-3502-8111(内線5663)
ダイヤルイン:03-6744-2211
FAX番号:03-3592-1987