平成30年5月29日(火曜日)
9時21分~9時25分
於:記者会見室

冒頭発言

フランス出張

おはようございます。私の方から冒頭1点申し上げます。
30日水曜日から2日土曜日まで、OECD閣僚理事会、WTO非公式閣僚会合、そして日米EU三極貿易大臣会合に出席するため、フランスのパリに出張いたします。
OECD閣僚理事会では、貿易関連のセッションに出席をして、市場歪曲的措置の除去を通じた公平な競争条件の確保の重要性について、メッセージを発信いたします。
WTO非公式閣僚会合では、ルールに基づく多角的貿易体制が世界経済の基盤であり、一方的措置の応酬が誰の利益にもならないこと、同時にWTOの改革が必要であることを訴えていきたいと思っています。
また、3回目となります日米EU三極貿易大臣会合では、第三国による市場歪曲的措置への共同対処について議論をする予定であります。
私からは以上です。

質疑応答

三極会合

Q:トランプ大統領は、自動車などに対して232条の調査を開始したということなんです今回フランスでの三極会合で、まずアメリカに対してどのようなことを伝えるのか。また、EUは、日本にとって自動車という面で同じような被害といいますか、大変な目に遭うという意味では共同歩調もとれるのかなと思うのですが、EUとどのような話をするつもりなのか、お話を聞かせてください。

A: 自動車及び自動車部品については、もし仮に広範な貿易制限措置が発動されるとすれば、世界市場を混乱させ、WTOルールに基づく多角的貿易体制にも悪影響を及ぼしかねないものでありまして、極めて遺憾であります。ルールに基づく多角的貿易体制を重視する日本としては、いかなる貿易上の措置もWTO協定と整合的であるべきだと考えています。
また、日本の自動車メーカーは、アメリカ国内でも良質な雇用を生み、アメリカ経済に多大な貢献をしています。こういった点について、EUとも連携をしながら、三極貿易大臣会合などの機会を通じて、アメリカの関係者に対して、しっかりと伝えていきたいと考えています。

日立

Q: 日立が、イギリスの原発に関しての取組なんですけれども、5月の初旬に会合があって、その後、昨日の報道では取締役会でも継続が決まったという話なんですけれども、経産省としてというか、国として、どのような政策をお持ちですか。

A:そういった報道があることは承知しておりますけれども、これはもう個別企業の判断にかかわることでありますので、コメントは控えたいと思います。
また、英国における原発計画については、今後、事業者においてさまざまな検討が行われていくと理解をしておりまして、政府としては、その状況を見守りたいと考えています。

以上

最終更新日:2018年5月31日