1.  本21日正午頃,秋葉剛男外務事務次官が李洙勲(イ・スフン)在京韓国大使を召致し,韓国政府による「和解・癒やし財団」の解散方針の発表について,日本の立場を伝えたところ,概要は以下のとおりです。

    1 秋葉次官から,以下のとおり述べました。

    (1)本日の「和解・癒やし財団」の解散方針の発表は,日韓合意に照らして問題であり,日本として到底受け入れられない。

    (2)日韓合意は外相間で協議を行い直後に首脳間でも確認し,韓国政府としての確約を取り付けたものであり,たとえ政権が代わったとしても責任を持って実施されなければならない。この合意は国際社会からも高く評価されたものであり,合意の着実な実施は,我が国はもとより,国際社会に対する責務でもある。

    (3)日本は,日韓合意の下で約束した措置を全て実施してきており,国際社会が韓国側による合意の実施を注視している状況である。日本としては,引き続き,韓国側に日韓合意の着実な実施を強く求めていく。

    2 これに対し,李大使から,「日韓合意を破棄しない」,「日本側に再交渉を要求しない」との韓国政府の方針は堅持している旨述べた上で,日本側の申し入れの内容を然るべく本国に報告すると述べました。