平成30年9月6日(木曜日)
8時15分~8時20分
於:本館1階中庭側ロビー

冒頭発言

北海道の地震に伴う停電の状況と対応について、御説明をさせていただきます。

北海道で最大の火力発電所であります苫東厚真火力発電所、これが非常に震源に近いところにありましたので、停止をいたしました。その影響で、北海道域内全域での需給バランスが大きく崩れましたので、北海道全域の発電所が停止をし、現在295万戸の停電が生じているという状況でございます。
現在、4カ所の水力発電所、これを再稼動をさせました。そして、そこから電力を苫東厚真火力発電所にその水力発電所4カ所から電力を供給をして、そしてその電力を使って、苫東厚真火力発電所の今再稼動に取り組んでいるところであります。
苫東厚真火力発電所が立ち上がれば、順次、他の火力発電所の復旧も可能となってくると、順次停電が解消していくものというふうに考えております。
まだ北海道電力は、何時間以内に復旧できるということは、明確にできておりませんけれども、経済産業省としては、数時間以内に電力復旧の目途を立てるよう指示をしているところであります。また、病院などの重要施設に対しては、電源車を派遣をして、臨時の供給ができるよう、指示をしているところでございます。
加えて、北海道電力に対しては、ツイッターなども含めて、きめ細やかな情報発信を行うよう要請をしておりまして、また経済産業省としても、積極的に情報発信をしてまいりたいというふうに思います。
なお、都市ガスについては、現時点で被害の情報はありません。

私からは以上です。

質疑応答

Q:未明からの道内全域の大規模な停電によって、道内の生活、あるいは経済への影響、そのあたりについて、被害の状況など、入っていますでしょうか。

A:今のところまだ停電がしているという状況が入ってきているだけで、当然これだけの停電が長時間にわたれば、いろいろな影響が出てくるというふうに思っておりますが、まずはできるだけ早く立ち上げること、復旧させること、そして停電している間、少なくとも病院等の重要施設の電力供給に支障がないよう、電源車ですとか、あるいは病院等の自家発電がしっかり稼働し続けられるように、重油等の供給に努めてまいりたいというふうに思います。

Q:道内で最大の火力発電所が止まったことによる大規模な停電ということですけれども、より具体的な原因究明、どういった復旧をすれば、今後停電が再開、復旧するような形になるのか、今の見通しについて教えてください。

A:ともかく苫東厚真火力発電所というのは、地震が発生した時点で、北海道内の電力需要量の半分ぐらいを担っていたという状況、それが地震によって突然止まりましたので、それから連鎖的に他の発電所も自動的に発電を止めた。そうしないと、電力の周波数が乱れて、電力供給がうまくできないということになりますので、一旦、全部停止をしたということになります。

まず、苫東厚真火力発電所を立ち上げるということが非常に重要だと思っています。そのためには、電力が要りますから、その電力供給をするための水力発電所4カ所が既に再開をして、苫東厚真の再稼動の電力が今供給できているという状況ですから、今北海道電力は苫東厚真の再稼動に取り組んでおります。これが再稼動できれば、その後順次他の火力発電所も、今度は苫東厚真の電力を使って再稼動をさせていくということになるわけであります。

こういった一連の復旧作業の目途を立てることを何とか数時間以内に終わらせてほしいということを北海道電力に対して、現在要請をしているところであります。

Q:経済産業省からも、数時間以内の復旧を指示したということですが、いつ復旧するのか、それが今道内の方々にとって大事な情報だと思うのですけれども、目標としていつごろまでに復旧させたいというふうに大臣はお考えですか。

A:ともかく北海道電力の作業を待ちたい。我々としては、数時間以内に復旧の目途を立てるよう指示をしておりますけれども、これは最終的に北海道電力の作業にかかっておりますので、しっかり頑張ってほしいというふうに思います。

火力発電所が再開すれば、おおむね停電は解消していくものと見ておりますので、ともかく火力発電所の再開をさせることが非常に重要だと思っております。

(※)実際の発言は「こういった一連の作業を何とか数時間以内に終わらせてほしい」、「数時間以内の復旧を指示しておりますけれども」ですが、正しくは「こういった一連の復旧作業の目途を立てることを何とか数時間以内に終わらせてほしい」、「数時間以内に復旧の目途を立てるよう指示をしておりますけれども」でしたので、会見録を訂正しました。

以上

最終更新日:2018年9月21日