渡辺復興大臣閣議後記者会見録(平成30年10月12日(金)10:47~10:53 於)復興庁会見室)

1.発言要旨
 本日は、気仙沼市内湾地区まちなか再生計画の認定について御報告をいたします。
 本日12日、宮城県気仙沼市から申請のあった内湾地区のまちなか再生計画を認定いたしました。この計画は、かつて中心市街地であった内湾地区に商業施設等を整備することで、市民生活の利便性向上及び市街地観光の拠点となるまちづくりを目指すものであります。商業施設は、平成31年春の全面開業を予定しております。
 この計画により、気仙沼市内湾地区に人々のにぎわいが創出されることを期待しております。
 詳細は、後ほど事務方より説明をいたします。
 以上です。

2.質疑応答
(問)大臣は昨日までの2日間にわたりまして、福島県内の15市町村長の方々と意見交換をされてきたと思われます。東日本大震災から7年7カ月が経過いたしまして、就任早々ではございますが、どのようなことが今、復興の課題と捉え、優先的に取り組んでいかれる考えでいらっしゃいますか。
(答)2日間にわたりまして、福島県15市町村を訪問し、各地域の市町村長とお話しをさせていただきました。私から市町村長に対しましては、現場主義に徹し、被災者に寄り添った復興に取り組む決意を申し述べたところでございます。各市町村長からは、住民、特に若い世代の帰還に向けた生活環境の整備への支援を中心に、様々な御意見、御要望をいただいたところでございます。地元の課題や要望をしっかり受け止めて、被災者に寄り添いながら一日も早い福島の本格的な復興に向けて、全力で取り組む所存でございます。
 近いうちには、岩手県と宮城県の被災市町村へ足を運び、早急に意見交換を行いたいと考えております。
(問)来週、靖国神社で秋の例大祭が開催されますが、大臣は参拝される御予定はございますでしょうか。
(答)私は、今お話ししましたとおり、復興に全力を掲げておりまして、また来週にも被災地に訪問する、そういう予定が詰まっております。今回は参拝することは考えておりません。復興に全力を尽くしてまいります。
(問)冒頭、御報告いただきました気仙沼市のまちなか再生計画に関することですけれども、31年春の開業の予定ということで、かつての中心市街地の再生がなかなか復興まで時間がかかってしまうというところがあって、地元では中心市街地の空洞化に対する懸念というのもあると思うのですけれども、今回の計画で、そのあたりへのフォローというのはどのようにお考えでしょうか。
(答)復興の中で被災地が空洞化している、まずはこれを解決しなければならないです。そして、生活する上で大事なのは、生活環境をどのように整えていくか。そういった意味においては、今回の内湾地区のまちなか再生計画というのは大変重要な役割を担っているというふうに思っております。この問題については、私も、これからもしっかりとウォッチをしていきたいというふうに思っております。
(問)昨日、福島県知事選が始まりましたけれども、一般論的に、どのような議論が交わされ、どのようなことに期待されますか。
(答)政府としては、地方自治体の首長選挙に関してのコメントは差し控えたいというふうに思っております。
 一般論ということでありますが、福島の知事選挙でありますから、当然福島の復興、これは大変重要な課題だというふうに思っております。こういった議論をぜひとも戦わせていただきたいなという思いであります。
(問)靖国の参拝の件で重ねてお伺いしたいのですけれども、先程の御回答だと、大臣でいらっしゃる間は参拝するおつもりはないというような受け止めでよろしいでしょうか。
(答)私の与えられた職務は、まさに復興をどのように進めていくか。したがいまして、大臣である以上は、この復興に最優先で取り組んでいきたいという趣旨でございます。

(以    上)